左利きの育て方。昔と今。
長男は生まれつき左利きです。
初めての子だったので、
「何かの間違いかな?」
と思ってずっと様子を見ていました。
保育園の先生からも、
「まだ赤ちゃんですから右か左か定まっていないのでしょうね。」
と言われ続け、今はもう赤ちゃんの年齢ではありません。
一人目が左利きだと親の育て方(誘導の仕方)が悪いのかな?と落ち込むこともありました。
親の誘導の仕方で右利きになるものだと思っていたのです。
古い考えですね。
特に夫の父親が
「今のうちに右に直した方がいいんじゃないか」
とよく言っていたので、
時々スプーンを持つ手を持ち直させたりしていました。
別に左利きが嫌なわけではないのですが、世の中やはり右利きの方が多いので、不自由するのではないかと考えてしまいます。
そんな私は右利き凡人。
実は左利きに憧れがあったりもします。
なんか才能がありそうな気がするし、なんか知的で素敵、と思っています。
今までは人ごととして見ていたので「かっこいい」としか思っていませんでしたが、いざ自分の子どもが左利きとなると「不自由させたくない」と余計な心配をしてしまうものですね。
昔の人(私の上の世代あたりまで)は左利きであっても右利きに矯正させられることがよくありました。
でも今は矯正させないパターンの方が多いです。
私は、矯正させない理由は3つあると考えます。
①右利きに矯正することで本来ある才能がつまれてしまうから。
②人権に反するから。
③左利きの方が得なこともあるから。
まず①について。
左で書かせていれば字が上手だったかもしれないのに、苦手な右手で書いているから一生字が下手なまま。
そして今さら左では書けない。
…という左利きの友達が私の周りに何人かいます。
また、字を書くのが遅くなり、国語だけでなく他の教科の学習も遅れがちになってしまいます。
次に②について。
そもそも右利きのあなたは左手で字が書けますか?という話です。
出来ない(苦手な)人に無理矢理強制するのは人権に反していると言えるかも。
最後に③について。
これが今回一番話したかったことです。
野球では「サウスポー」と呼ばれ重宝される左手投げ&左手打ち。
サッカーでも左足のキックが強みになるそうで、うちでは夫が息子達に「左で蹴れ!」と毎日のように洗脳しています。笑
元々左利きの長男は足も左利き。
次男は右利きですが、夫に「こっち(左)の足、上手いなぁ!」とおだてられて足だけ左利きになっています。
と、いう訳で長男は左利きで生きて行くことになりました!
最近『くもん』に通うようになったのですが、そこで先生にこんなことを言っていただきました。
「左利きは両利きになるから得ですよ!」
左利きの人って、不便なのは鉛筆やお箸だけでなく、右利きの人が当たり前のように生活している中で、たくさんの不便を味わっているんですね。
たとえばSuicaが右にあるからタッチしづらいそうです。
あとは、注ぎやすい形のお玉は左利きの人にとってはかえって注ぎにくいそうです。
で、いちいち文句を言っている人を聞いたことがありますか?
左利きの人は文句を言いません。
不便な時は自分でその都度工夫しているんです。
親に言われなくても自分で生きていけますね。